だわさ@Paris

パリ留学を終えて、関西を中心に活動中のピアニストです🎹

fasion foward ❶

ルーブルの同じ建物にある

装飾美術館で行われてた特別展

 その名も

Fasion forward✨✨について!!!

3世紀分のモードが網羅された展覧会!

ものすごい数あるはずのドレスコレクション達は普通保存のために常設展示されないのでなかなか見る機会が少ないのです!

日本ではレプリカしか見たことない。゚(゚^o^゚)゚。

 

私のリサイタルに来られた方は私の服飾史好きをご存知なはず!笑

なのでずっとこういうのを待ってた!

割には最終日に行ったけど←

 

その充実度に感動したのでブログ4つに分けてまとめます(笑)

需要なくても書きたい!笑

完璧にまとめようと思うと時間がかかって仕方ないのでわかりやすく書ける自信はないけど、全部読めばこの展覧会に行ったのと同じぐらいの充実度が味わえるのを目指して書くよ!←あくまで目標

 

写真200枚とってブログ用に絞っても

まだ100枚弱あるので(笑)

初回はこちらの5本です(笑)

①1715~🐰摂政時代

②1723~🐰ルイ15世時代

③1774~🐰ルイ16世時代

④1795~🐰総裁政府&第1帝政

⑤1820~🐰ロマン主義

 

 

 ①摂政時代(1715~)

ルイ14世時代の厳しいエチケットが緩和されて

日中のみ宮廷に着ていくことが許されたガウン型ドレス(1725年)

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円形のパニエの上に着られ、「ラケット風」の袖と

背中の「ワトー(画家の)風」のプリーツが特徴。

”部屋着みたいだから当時はスキャンダラスなドレスで年配の女性にはひんしゅくを買った”

とか(´゚д゚`)

このドレスが「なにあのだらしのない格好!」って言われてたの??

と一瞬思うけど前から見たら本当にガウンをばさって羽織った感じなので確かにかなりリラックス感があります。

 

◎男性の服

裾がちょっと広がってプリーツによって様々な形が生まれたぐらいで、それまでの服とそんなに変わらず

体にぴったりしたラインの上着、ベストとキュロット。

袖の大きい折り返しが特徴

 

↓これは子供用の上着(1715-1720)

 確かに裾が広がってて折り返しも大きいですな!

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ちなみに子供は7歳になるまでは男女問わずドレスを着せられておりましたそうな

 

②ルイ15世時代

 

ガウン型ドレスから→フランス風ドレスに。

胸衣+スカート+パニエ+前開きのマント(withワトー風のひだ)という組み合わせと、袖は、肘から袖に向かって広がったパゴダスリーブ

前の時代より体にフィットする感じに!

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↑ワトー風ひだとスカートからなるフランス風ドレス(1760)

18世紀後半に盛んになった染織、印刷、織物の技術と結びついたテキスタイルが特徴で、ぼかし模様(アジアで生まれた手法)のタフタが使われてる。

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コルセット(1740-1760)とパニエ(1775-1790)

 

◎1760年ごろのフランス風男性服

ベスト+広がりのないキュロット、飾り袖は小さくなり

全体的なシルエットは細くなっていく傾向に

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↑華やかなベスト達

 

③ルイ16世時代

フランス風ドレスは伝統的構造を守りつつ、よりぴったりフィット&前側の裾が後方にひきずる、大きい壮麗な服に進化。

→宮廷や典礼的な機会に着られるものに

・そのかわりの普段着としてイギリス風ドレスが流行 (1770年代)

→背中で胴着が調整されるタイプで、パニエなし。

縫い目にはワイヤーが入っているのが特徴。

シルエットは腰でぴったりフィット→腰下は後ろ側のみボリュームが作られる形

 

 

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↑宮廷用ドレス(1778)

宮廷で受け入れられるための装飾がふんだんに✨

大きすぎるスカートと弾き裾があるドレスは時代遅れとみなされ、それ以降宮廷で着られなくなった

らしいけどこのスカートは小さいのでしょうか(´Д`)

 

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↑18世紀前半の胸衣たち。刺繍がすごいー

 

④総裁政府&第一帝政時代f:id:dawaseur:20160817164126j:plain

 

フランス革命によって旧体制の衣服の規則が消えチュニックドレスが取り入れられる

→古代をモデルにした、白い綿+短い袖+ハイウエスト

それに短いジャケットか長いスカーフと一緒に着られた。

◎男性服はそんなに変わらなかったけど

明るい色、動きやすい服(ジャケットの前部分がかなり短い↓)に。

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↑ 結婚式のドレス(1810年頃)f:id:dawaseur:20160817164127j:plain

↑別のドレスやけど刺繍が素敵すぎる♥

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↑刺繍のあるハイウエストの白ドレス(1800-1809)+短いジャケット(1804‐1815)

帝政時代のエレガントな女性の日中の服の一例

→短いジャケットはイギリスからきた新しい流行で、四角く大きく開いたデコルテを隠す役割もあったとか。写真のジャケットは軽騎兵風の飾り紐の装飾がされてて、市民衣服における軍服の影響がみられます!

 

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1820年前後のバッグ

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ハイヒール

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1795-1800のバレリーナシューズ

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ストッキング的な(1804)

 

第一帝政の宮廷服

1804年にナポレオンが皇帝となり第一帝政が始まると絶対王政期のエチケットを再び採用することになり、特に皇帝、皇妃、公爵、高官達の公式な衣装を統制する命令をだす。

 

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↑ナポレオンの式典の時に皇后ジョゼフィーヌが着た服に影響されたドレス

→古代風のハイウエスト白ドレス+ウエスト位置で取り外し可能なマント

+「フランス帝国の儀典?」の決まりによって幅10センチを超えてはならないと決められた刺繍が施されている

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 男性服は襟がまっすぐ高くなったぐらいかな?

↑は宮廷用に好まれた重くて高価なフランス生地+花模様の刺繍がふんだん(すぎる)に。これに

胸部の胸飾り、2角帽(ナポレオンがかぶってた帽子)、剣、白靴下、バックル付き靴

を身に着けたらしい

 

 

⑤ロマン主義時代 (1820-1840)

王政復古(1814-1830)に入ってから

まっすぐなラインのドレスは少しずつ袖の広がり(パフスリーブ)や、ウエスト位置の低下を見せるように。

 

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↑チェック柄ドレス(1820-1825)

 

1835年頃からスカートはますますボリュームを増し

同時に袖の広がりは肘のあたりまで降りていき、最終的には手首にまで及ぶ。

◎男性服のワードローブに大きな変化はないけど、ジャケットは女性服と同じように円錐形のシルエットをとり、ラインはより体に沿うよう洗練された

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↑日中用ドレス(1830-1835)

ジゴスリーブ(肘当たりがふくらんで袖口が細い袖)とボリュームのあるスカートはロマン主義時代の典型的なスタイル。

小さなモチーフが印刷された生地は綿の印刷産業の発達と革新も物語っております。

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↑男性用部屋着(1830-1840)

フロックコートの形&外出着の控えめさと対象をなす色鮮やかで気取った生地が特徴で、独自性への強い憧れとリラックスの両立を実現するブルジョワの独特な気持ちを示している。

らしい(笑)

絶対王政時代の豪華好みな雰囲気は残りつつ、ロマン主義の人たちは東洋趣味を加えて、こういった部屋着と一緒にモロッコ革のスリッパ縁なし帽と着たそうな。

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↑日中用ドレス(1830-1835)

この頃のロマンティックな優美な女性像を具現化していたのが

ダンサーのMarie Taglioni さんなんだとか。

(↓画像検索のスクショです) 
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現代のチュチュの元となった、ペチコートでふわっと膨らんだドレスを初めて着た人らしい。

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↑ドレス(1835)

このゴリゴリ感がちょっと中世とかルネサンスぽさがある。

袖やドレスが大きくなったり小さくなったりの流行は、中世とかからもうずっと繰り返し続けてるけどみんな違ってみんないい(*´▽`*)←

 

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タフタのドレス(1850)

うん、←

 

てな感じで第一弾終わりです。。\(^o^)/息切れ

「わ~~♡♡」ってなってくれる人が少しでもいたら本望です(T_T)

いつ書き終えるかわからんけど必ず完結させるので興味ある方はまた見に来てください(*'ω'*)♬