ピアノフォルテ談
学校であった≪ピアノフォルテの日≫!
について書く前にまず愛するピアノフォルテの先生について述べたい!笑
もうめっちゃ大好きなの。゚(゚^o^゚)゚。💓💓笑
来年度で定年のおじいちゃんなんやけど、
🌱ノルマンディー地方のド田舎から片道4時間かけて来てる
🌱(固定nor 携帯)電話もパソコンも持ってない
↑手紙しか連絡手段なし
🌱家ではロウソク生活
の、21世紀に生きてる人とは思えない人で、頭の中がもうファンタジー。゚(゚^o^゚)゚。笑
レッスンも専攻生4人+副科の私の計5人のレッスンを11時~18時30分の間になんとなくその場にいる人で進めていって予定ないなら自分以外のレッスンも聞こうね、なゆるゆるシステム。
5人やったら1人1時間レッスンとしたらお昼休憩入れても余裕で時間内に収まると思うやん
収まらないんだこれが。゚(゚^o^゚)゚。爆
あまりにもお喋りが好きすぎて、「じゃちょっとお昼食べてくるわ」って13:30に出ていった時にまだ1人しかレッスン終わってないなんてことも度々。。
でもそのお喋りもレッスンも好きすぎて私は大体最初から最後まで1日中先生ワールドに浸っております😍
文字におこすと「なんやそれ」大賞に輝くであろうけどめっちゃしっくりきてラヴェルの曲のある場面でイメージしてる内容(笑)
↓
”ここは、生卵を丸のみして息が苦しくてあぁっあぁっ!! ってなってる
もしくはマンゴーをぐりんって剥いて(ひっくり返すやつ) かぶりついて、口いっぱいもぐもぐして、口から果汁がしたたるうぅぅぅーー!!
って感じ!”
(笑) (笑)
ピアノフォルテのレッスン…(笑)
↑最近素敵だったファッションがこちら😂
あと女の人が大好きで、毎回
「いつ結婚する?」
「君はなんて美しいんだ」
「その髪型よく似合うね」
「今日の服すごく素敵!どこで買ったの」
「アジア人の髪は素晴らしい。交換しよ」
などなどをレッスン前中後関わらずみんなに言いまくるから最初はびっくりした(笑)
こんな感じで口が上手いから毎回ピアノもめっちゃ褒めてくれるんやけど、2回目のレッスンの時に国立の方のパリ音楽院来なさい入れてあげるって真剣に勧めてくれたり(申し込み〆切が秋ぐらい)、この先生のお陰でミジンコレベルだった自信が回復してる感もある。゚(゚^o^゚)゚。
レッスン中に言われることも技術とかっていうより、ひたすらイメージを膨らますためのお話とか、踊ったり歌ったり叫んだりイス振り回したり物投げたり(笑)、
ついていけないこともあるけど←
でもそのお陰で自分のイメージの壁がぐりぐり押し広げられて
今までより自由に&熱中できるようになった気がする!
それはピアノフォルテだけのお陰じゃないけどそのことはまた次かその次の次かその次の次の…に🐸←
そもそもピアノフォルテ とはなんぞという話もちょっとした方がいい気もするので写真を貼るけど、
18世紀19世紀らへんの、ピアノが現代の形?に確立されるまでのピアノの総称で、
だからチェンバロ→現代のピアノに行き着くまでの間をうめてるピアノ全般のことを言うわけだから一口にピアノフォルテといってもめっちゃ幅広い!
楽器がうちより充実してる国立の方の音楽院で年に何回かレッスンがあるみたいやねんけど(今のところまだ1回w)
その時撮ったピアノたちの写真を貼ります📷
↓ベートーヴェンらへんのモデル
ペダルがいっぱいあってファゴットペダルとか太鼓叩くペダルとかついてる
↓これも時代はそこまで変わらんはずやけど(ベートーヴェンの最初らへん?)まだ膝で踏むペダル
↓これはパリ音楽院の学長室に昔あったエラールのピアノでフォーレ(元学長)も弾いてたというもの💓
↓ペダルが4本あるプレイエルで
おまけのクラヴィコード(もっと昔)
などなど、まだ何台かあって、楽器が充実してました!それぞれの楽器で音も弾いた感じも全然違うから面白い(^-^)
で、ようやく先月の
ピアノフォルテの日について!!
2日間 9:30~20:30までみっちり!
今年で2回目らしいです。
オーガナイズがぐだぐだすぎたけど
結果めっちゃ良かった\(^o^)/←フランスでよくあるパターンな気がする(笑)
そんなんだから永遠にぐだぐだなんだフランス!😂
まず、先生から聞いてた話
*今年はうちの学校の、ピアノの先生だけどピアノフォルテもやってはる3人の先生によるマスタークラスやコンサート。
*今回のテーマは“ファンタジー”なのでそれにちなんだ曲を古典派、ロマン派一曲ずつ用意する。
*他の音楽院からも少し受講生来る。
*先生が3人もいるし曲も多いから2つの部屋を使ってやるだろう。
*いつもレッスンで使ってる学校のピアノフォルテじゃなくて3台ほどこの日のためにやってくる
などなど。
それがちょっと前に発表されたスケジュールを見ると
*一部屋でやる(だから1人1人の時間短い)
*普段の先生もレッスンする(先生知らんかった)
*1日目午前のマスタークラスにしか
「ファンタジーがテーマ」って書いてない
*うち1人の先生はプレイエルのピアノでショパンのマスタークラス(聞いてない)
まあそれはいいとして、誰がいつ何弾くとかどう決めるのか、etc
なかなか詳細の連絡が来なくてやっと
「君たち、ピアノフォルテの日のことはわかってるよね?
これに参加しないと進級させないよ。学校の掲示板に貼ってあるレッスン表の希望の時間帯 / 先生のところに名前書きに来てね。出来るだけすぐに!!」
ってディレクターからメールが来ましたの
こちとら前々から用意して連絡待ってましたけども(´゚д゚`)
でやっとやっと前日の夜になって
「添付のPDFがマスタークラスの詳しい時間割だよ、また明日」
て来たと思ったら、、添付ファイルついてないよん~~~\(^o^)/
というわけでスケジュール不明のまま当日を迎える\(^o^)/
結局9:30からは普段の先生 × ヴェルサイユの音楽院の子たちののレッスンやったんやけど
ところが先生こない\(^o^)/
ので来るまでヴェルサイユの先生がレッスンすることに。でも生徒からしたら普段と同じ先生なわけで、ちょっと可哀想やった(+_+)
10時すぎに先生到着
「ぼんじゅーる!
え?僕?レッスン?今?9:30~?あはは!知らなかった!だから君が今レッスンしてたの?続けて続けて!」
てなノリでやっと始まったレッスンもいつものように喋りすぎて伸びに伸びて(元々時間配分に無理がある)
初っ端から時間押しまくりのスタートとなりました。。
でもでも、コンサートとか
いつもと違うピアノ達でのレッスンとか
↑左から
1839年のプレイエルのピアノ(ハンマーの1番外側のフェルトがウサギの毛製!)
1790年のウィーン製5オクターブピアノ
1880年のエラールのピアノ
先生達、ディレクター、楽器の持ち主、修復する人、元生徒などなどでのディスカッション
プレイエルのピアノ伴奏でショパンの13のポーランド歌曲コンサート
写真ないけど先生①のベートーヴェンからショパンまでのリサイタル
&ショパン弾きで有名な先生②のショパンプログラムのリサイタルwithプレイエル
↑先生③は全てアンサンブルのコンサートやったんやけど、この上の写真の右側のオルガンみたいなやつ、ハルモニウムっていって初めて聴いたけど面白かった!
オルガンは教会用やけどハルモニウムは家庭用で、オルガンみたいに色んな音色が出せるからアンサンブルの可能性が広いらしい。
なんでもショパンとかの時代のブルジョワなお宅にはピアノorハルモニウムorまたは両方 があって、生産台数的にはハルモニウムの方が多かったそうな!
1790年のフォルテピアノでモーツァルトのvnソナタとか、プレイエル×ハルモニウムのデュオソナタ、エラール×ハルモニウムでフランクやサンサーンスetc..
今までに聴いたことない音色とアンサンブルがとても新鮮でした!
Youtube にフランクの動画があったので良かったら聴いてみてください🌼
改めて思ったのは、
自由なんだー!ってこと!笑
一つ一つのピアノがあまりにも違うから、それに合わせて模索したり、全然違う世界が見えたり新たな発見したり、ゴールは1つじゃなくて、可能性は無限にあって、練習というより研究!って感じがすごいする✨
逆に普通のピアノで弾いててしっくりこなかったことがその時代のピアノで弾くとあっさり理解できたり、あと日本での授業とか本とかで
「エラールのピアノは~でリストは~でプレイエルのピアノは~でショパンの音楽に~」
とか知識として知ってたことが、いざ弾いてみて全然上手く弾けなくて、でもレッスンで音の響かせ方とかバランスとか楽譜に書いてることの意味とか聞くと「なるほどおおおっおおおっおおおおっっ!!💡💡💡」
って心の底から納得&理解出来たりする
快感がありました!
私なんかは特にモダンピアノをずっと弾いてるから、ピアノフォルテでも同じような結果を求めがちやけど、その楽器に出来ること理解して実行する、っていうことが結構難しい。。
そもそもちゃんと手入れされた楽器があって、それで練習出来るってことがそもそも難しい気がするから(パリでさえ!)
なかなか極めるのは難しそうやけど
そんな感じでめっちゃ奥が深いけどとりあえず足先ちょこっとだけでも足踏み入れてみて良かった!なピアノフォルテ談でした!