リゲティ談🌼
もう5日後に迫ったリサイタル!
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そのプログラムの中で一際異彩を放っている
リゲティについて少し解説させて頂きます!
心の準備のために…。゚(゚^o^゚)゚。💓
というのも、今回弾く曲年表で見ても
リゲティだけやけに現代
⬇
亡くなったのが2006年、
今回演奏するエチュードが作曲されたのは1985年
という、かなり最近の作曲家です💡
音楽家界隈ではよく見るようになってきたけど、
まだまだ一般的には浸透していないと思うのと、
心の準備ゼロで急に聴くと
「!!???」
となるかもしれず、
(それはそれでいいんだけど!)
でもとってもクリエイティブで面白いので
どんな人か少しだけ解説いたします!
例えばショパンがこんな時代・雰囲気で
ドビュッシーがこんな時代・雰囲気だとすると
リゲティの世界はこんな感じです
どーーーん🎉
飛躍がすごい\(^o^)/
でもとても時代を反映してますね\(^o^)/
数学、幾何学、科学etcが大好きな方で
作品にもそれが現れてます!
リゲティのどの作品にも通じると思うのは
”静的”
だということ!(曲が激しくてもゆったりでも)
パーツは少しずつ変化はしてるんだけど、音楽の響き全体の動きはとてもゆっくり
( 例⬇一瞬でいいのでお聴き下さい🎶)
だから
音楽によるストーリー
美しいメロディー
というよりも!
響きが、空間に浮かぶ音の塊となって
少しずつ変化していく、その音世界に浸る
というイメージ!!
で、そんなリゲティさんが1985年にエチュードを作曲する前に出会ったのが、
アフリカの音楽🎶と自動ピアノ🎹
まず、アフリカ音楽は、
西洋音楽と概念が全然違うのでリゲティさんはどっぷりハマります!
特徴的なのは単純なリズムが複雑に組み合わされているということ!
⬇これを聴いてから
⬇これ(リゲティ作)を聴くと
かなり似たものが感じられませんか!💡
そして、二つ目の自動ピアノというのは
「人の手では演奏不可能」な作品を
自動ピアノに弾かせたコンロン・ナンカロウさんの作品
⬇これはもう始まった瞬間に
「あ…これは確かに人の手では絶対無理ww」
となるので聴いてみて下さい😂
でもリゲティはこれに刺激は受けつつも、ただ複雑で機械的な作品を作ろうとは思わず、あくまで
ギリギリ出来ることを生身の人間がする
ことにこだわり!!作ったのが!!
この度演奏します、
ピアノのためのエチュード(^o^)💓✨ぱふぱふ
1曲目に弾く『虹』はゆったり&神秘的なんだけど、2曲目の『ワルシャワの秋』は難曲中の難曲で😵😵人生で1番譜読みに苦労したぐらい難しかったけど、でもその甲斐があった、すごい曲です…!
その特徴的な技法が、ポリリズムとポリテンポ💡
ポリリズムはまぁパフュームさんも曲にしてたし聞いたことがあるワードかもです。
ポリリズム
=複数のリズムを同時に
=例えば二拍子と三拍子を同時に
みたいな。
しかし、ポリテンポ!!!
これがすごい!!!
ポリテンポ
=複数のテンポが同時に
=速さの違うメロディーがいくつも重なる
例えば
①アイウエオアイウエオアイウエオ
②アーーーイーーーウーーーエーーー
③ア--イ--ウ--エ--オ--ア--イ--ウ--エ--オ
④アイウエオアイウエオアイウエオアイウエオアイウエオ
これが同時進行する感じです😵😵
ほんまに弾けるまでが地獄だった😵😵
⬇こちら実際の私の楽譜
色を塗らないととても理解できない…
でもリゲティさんのすごいところは!!
そんな鬼畜の所業を弾く側にしておきながら!!
『演奏や作曲のテクニックはそれ自体が目的ではなく、いつも詩情のためにある』byリゲティ
の言葉通り、音楽的にちゃんとまとまっていて、エモーショナルでもあるところ!!!
これがもう本当にすごい!!!拍手👏←
聴きたくなってきましたね!!?💕←
と、長々と説明してまいりましたが、
実際に聴く時にはそんな色んな情報を忘れて、音の世界に浸って頂きたいと思います!というか、そうできる演奏を目指します!
ただ、うっすらとでも『そういう曲』っていう予備知識なしでいきなり聴くと
本当に「!!!???」
となってしまいかねないので、
心の準備をして頂くために書いてみました!
当日お配りするプログラムノートにも説明は書いてるけど、やっぱり動画や写真には敵わないので(>_<)
長くなりましたが、ここまで読んで下さった方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました!!💓✨😂